鳥巻メモ

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武相荘

神奈川県の鶴川には、
白州次郎、正子ご夫妻の旧邸宅、
武相荘がある。


ぶあいそう、と読み、
鶴川が「武」蔵と「相」模の境に位置することから、
ご主人の次郎氏が、その名を命名した。


現在の鶴川は、駅前にマンションが林立しているが、
当時は、農地が一面に広がる土地だったらしく、
武相荘は、農家の家を改築した住まいである。


作りは、昔の農家特有の「田の字」型の家だ。
(ふすまを外せば、冠婚葬祭に使えるような作り。
「田」の字の中の「十」をふすまと見立てると、
 イメージしやすい)


記憶に間違いがなければ、正子氏は、
「住まいに合わせて暮らすのは嫌。
 なので、住まいは暮らしやすいように、
 どんどん変えていく」
という旨のことを懐述されていたように思う。


その点、
間取りを変えやすい「田の字」型の家は、
理想的だったのではないか。