鳥巻メモ

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15年、96兆円(日本の場合)


米国のサブプライムローンによる
不良債権額は、どのくらいか。


目下、進行している問題だし、
経済音痴な僕が知る術もない。


だが、バブル崩壊後の
日本の金融機関の損失額については、
信用することに決めた数字がある。


ネタ元は、前官房長官、
元経済・財政担当大臣である
与謝野馨さんが『正論』に寄せた小論による。


政治に興味がない僕も、
与謝野さんの雰囲気がわりと好きで、
記事に触れた折り、読むようにしている。


処理終了後の数字なので、
政治的な思惑もないだろうし。


…閑話休題。
小稿の不良債権に関する要旨は、次の通りだ。


1)バブルがはじけたのは、平成2年。
  株価が落ち始めたのが、平成3年。
  不良債権処理には、15年の時間を要した。


2)金融機関の損した金額は、おおよそ96兆円。
  処理方法の内訳は、以下の通り。


  銀行の収益による処理が     72兆円
  公的資金による処理が      12兆円
  金融機関の資産の売却等の処理が 12兆円


これを基準にすると、どうだろう。
マスコミ各紙で予想されている米金融機関の不良債権の規模は、
楽観すぎやしないだろうか。人口だって2倍だぜ。


ま、素人ながら、そう直感するのであります。



資料元 
『正論』2006年7月号
ポスト小泉が直面する重要課題(与謝野馨