鳥巻メモ

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Dancing Queen

エネルギー白書

参考までに、 「エネルギー白書 2010」(経済産業省)を読む。 白書を読むのは、初めてである。 本書は、 価値判断を加えて、書かれてはいない。 その変わり、 編集により、昨今のエネルギーの傾向を、 知ることが出来る。 その大きな特徴は、 再生可能エネ…

日銀の復興債の引き受けに否定的

戦後の復興債は、日銀が直接引き受けた。 既に発行されている(企業や家計にあるお金)を 利用するのではなく、 新しいお金をジャブジャブと流通させたため、 戦後の数年間は、たいへんなインフレになった。 そのことが頭にあるものだから、 与謝野経財相が…

you`ve got a friend

明治の国語と、目と声のことば

国語科というのは、 明治に入り、しばらくしてから、 取り入れられた。 ただ、当初は、 何を教えて良いのか分からず、 祝詞(のりと)が教えられたそうである。 正岡子規は、 教えている人は、神主(かんぬし)だと思っていたほどだ。 「この国のかたち」(…

中世の文章語

上代の単純な社会では、 「めしは?」「食べた」のように、 ただ生活の用を足せば良かった。 こういう社会の中では、 文章は生まれない。 しかし、京都には遊民貴族がおり、 その中から「源氏物語」をはじめとする 王朝文学が生まれた。 庶民から成り上がっ…

商品経済と、ことば

たとえば、 自給自足的な生活を送っているホジュン族などは、 400語程度の単語で生活をしていたという。 だが、商品経済が発達すると、 抽象的な概念が必要になり、言葉の数がグンと増える。 たとえば、自給自足の経済なら、 木炭でありさえすれば良い。 …

メマリーとレミニール

日本では、 いままで、アルツハイマーの進行を止める薬は、 アリセプトしか、許認可されていなかった。 だが、今月下旬から、 メマリーとレミニールの2種類が加わる。 ひとくちにアルツハイマーといっても、 人により個人差があるので、 3種類あれば、 本…

司馬遼太郎と江戸の経世家

夏目漱石、司馬遼太郎は、 すごい人だと確信している。 漱石の感想は、さておき、 司馬さんが多くの読者を得ているのは、 史実の正確さにあるのではなく、 その物事の見方にあるのだと思う。 一時期、江戸時代の経世家の本を集中して 読んだことがある。 い…

将棋盤を180度回転する

こうみえても、将棋が好きである。 ただ、強くはない。 しかし、身内は、もっと弱い。 最初は負けてやろうと思っても、 やはり、負けると悔しいので、本気になってしまう。 なるほどなぁ、と思ったことがある。 相手の分が悪くなったとき、 将棋盤を180度、…

夏なんです

インフレについて

原材料が高くなる、 ということは、 資源の少ない日本から、 資源のある国にお金が移動する、 と言ってしまうと、やや抽象的なので、 もう少し、規模を小さくしてみると、 会社は原材料の高騰分を、 自社の作るモノの値段に転嫁するか、 あるいは、自社の流…

いつの間にか公約が変わっているという

管首相が、 鳩山前首相の在任期間を抜いたそうである。 今月の後半には、片山元首相を抜く。 片山内閣というのは、終戦後の 日本社会党、民主党、国民協同党の連立内閣だという。 中身は違っても、 政党の名前が、現在の連立政権と、ほぼ同じなんだよなぁ。 …

水害との共存

人間が自然災害対策を行なう場合、 様々な様相を持っている自然から、 都合の良いものだけを抽出している。 原子核のような近代科学技術なら、 普遍的な議論が可能であるが、 たとえば、台風ともなれば、 時間や場所、さらには歴史、 人間同士の関わりを抜き…

スーパー堤防

年々、人口は、大都市に集中している。 その大部分は、河川氾濫区域に位置している。 仮に、この地域の大河川の堤防が、洪水により破壊されれば、 該当地の被害はもとより、日本全体の経済や社会活動に、 甚大な影響をもたらす。 この問題意識に関する建設大…

畳による水防

江戸時代の経世家・海保青陵は、 2度ほど、越後を旅している。 著書「稽古談」に、 その時の様子が書かれている。 その中に、水防の記述がある。 以下、抄訳。 …… 寛政5年(1793年)、 私は、越後国蒲原県(新潟県三条市)を見聞した。 蒲原は村上候の知行…

日本堤

南千住に、 汐入というエリアがある。 このエリア沿いは、 隅田川が急カーブしている。 江戸時代、豪雨により、 この地点の堤は、時々、決壊した。 幕府は、決壊することを前提として、 運用面で対処していたと思う。 具体的に言えば、 川岸の堤の他に、角度…

渋江抽斎

鴎外は自著『渋江抽斎』に関して、「この史伝で、事実を選別する意味の批評は行うが、 価値の判断は徹底して避ける。即ち客観に徹した」(伊沢蘭軒「巻末」)としている。 が、しかし、読み手としては、鴎外の抽斎を敬慕する気持ちが随所に感じられる。 (参…

それで良かったのか。。。

十分に時間があって、 そのあいだ、資料を読んで、 ノートまで作り、行なった取材は、 過去、数回しかない。 だいたいにおいて、 取材依頼というのは、 イキナリ来るものなのである。 それでも、世の中に、 まったく自分と関係ないものは、ないので、 話して…

領主など、やってられない!

江戸初期、大名や領主は、経済力があり、 商人にとって信用があったようである。 しかし、寛永11年(1634)の大名妻子在府制、 同12年(1635)の参勤交代制による藩の過大な出費や、 社会の落ち着きに伴う贅沢により、 領主財政は急速に膨らみ続けた。 明暦の大…

各種「排出枠取引」

ネットをながめていたら、 「東芝など新興国が省エネ支援・排出枠取得をにらむ」 というタイトルが目を引いた。 僕は、新興国との排出枠取引と言えば、 クリーン開発メカニズム(CDM)しか思い付かない、 が、記事の内容は違った。 2国間のクレジット制度を…

コメの値段

コメ1俵の値段は、 日本が、おおよそ14,000円弱。 それに対し、アメリカが3,000円弱。 ただ、現在のコメの関税は、778%なので、 輸入されたアメリカ米は、 3000 ×7.78=23,340円となる。 もし、TPPが批准され、実行されれば、 コメの関税はゼロになるので…

トキのイラスト

トキのイラストが出来上がってきた。 やはり、プロは違うなぁー。 (当方によるサムネール) (完成品)

環境税

与謝野経財相の著書では、引き上げられた消費税は、 年金、医療、介護等の目的税とする旨が書かれている。 そして、財政再建のためには、その他の税を当てると、 はっきり記されている。 「では、巨額の財政赤字の削減、財政削減はどうやって進めればよいの…

Eminem

「稽古談」

江戸時代の経世家たちの名前は、 意外に知られていない。 強いて、あげれば、荻生徂徠くらいか。 文化・文政には、 本多利明と、海保青陵がいた。 両者とも重商主義を唱えているが、 前者は、海外との貿易、 後者は、藩単位の取引の重要性を説き、 また前者…

狩せず猟せずんば、何ぞ汝の庭に県鶉(じゅん)あるを見ん

佐渡のカーボンオフセット

カーボンオフセットとは、 自前の二酸化炭素排出量と、 他の場所、他の活動で、削減された削減量や、 あるいは、森林による新たな吸収量を、相殺する手法である。 日本では、 環境省の認証のもとで行なわれているが、 都道府県認証による、地域版のカーボン…

佐渡のビオトープ

佐渡の小佐渡東部では、トキがエサを得やすくするために、 一部の水田が、ビオトープになっている。 堪水状態を維持し、 年1回以上の耕起、3回以上の畦道管理が行なわれている。 (水を落として、ビオトープを十分に干す)中干しが 行なわれている最中でも…

コンセプト

広告の打ち合わせには、 怪しい横文字が多い。 たとえば、ポジショニング、 たとえば、コンセプトなど。 コンセプトは、あいまいで、 コンセプトのコンセプトは何? と問われると、困るだろう。 少なくとも、僕は、そうだ。 漱石の評論を読んでいて、 なるほ…