西欧と日本、個人と世間、あるいは身内など、
夏目漱石は、最初から相容れることがない対象と、
真っ向から向かい合ったため、神経衰弱にかかり、胃を壊し、
修善寺では血を吐き、死にかけちまったんだよなぁ。
…で、話しは変わりますが。
湯島天神近くの歩道脇の花壇に、
現在、ボランティアの人たちが、花木を植えている。
ボランティアの人は(見てもらいたいという思いも、もちろん
あるだろうけれど)花を植えることが好きなので、植えているのだろう。
道すがら花が好きな人は、ライラックやハナミズキなど、
日々増えていく花木を楽しみにしているだろう。
植えた人と見る人が、違う思いを持ちながら、
花を通じて、つながっているという。
もうひとつの例を書いておこう。
「自分のことを書くのは大変だから、コロッケについて書け」
というコトバがある。
逆に、読む方は、その人の全体像を知るより、
コロッケの文章を読んだ方が、その人らしさが分かるかも知れないという。
まぁ、こちらは、コロッケでつながっているわけネ。
…といっても、漱石先生は好きだけれど。