大聖堂

レイモンド・カーヴァーの5つの短編集の中で、
いちばん好きなものは「大聖堂」である。


その中でも、好きな短編は、
「ささやかだけれど、役にたつこと」
「ぼくが電話をかけている場所」である。


カーヴァーの秀逸な書き方が感じられるし、
とりわけ、最後の数ページで、感情移入できることが大きい。


作品の好みというのは、人それぞれだが、
ボクの場合、感情移入できるか、できないかが、大きなポイントだ。


訳者の村上春樹は、上記の作品に加え、「羽根」と、
短編集の表題ともなっている「大聖堂」を、
この本の中のベスト4にあげている。


そう言われてみると、「羽根」も、良い感じがするが、
「大聖堂」は何度読んでも、感情移入しない。


「大聖堂」について、村上春樹は、以下のような記述している。


「隅から隅まで何度読み返してみても(翻訳をしていると
どうしてもそういう読み方を強要されるし、それは当然のことながら
最もシビアな読み方のひとつである)いつも変わらず見事だと思う」

英語が読み込めれば、「大聖堂」の読後感は、また違うのかもネ。