「スマートグリッド革命」(加藤敏春)読了。
示唆に富んだ、たいへん興味深い本であった。
本日、自然エネルギーの固定価格買取り法案の
審議が始まったようである。
以下の文について考えてみたい。
化石燃料エネルギーと太陽系エネルギーは、 経済学的には「代替財」の関係にあります。 したがって、総需要が一定だとすると、 ダーティではあるけれど、割安な化石エネルギーから、 クリーンではあるけれど割高な太陽系エネルギーへのシフトは、 両者の相対価格を大きく変化させなければ起こりません。 そのためには税、補助金などでの政策的な対応 (前者に対する課税、後者に対する助成)が一つの方法ですが、 これだけでは足りません。 市場における相対価格の変化が基盤にあって、 その上に政策的な対応が行なわれることが最も効果的な パラダイムをシフトさせると言えます。(P54) |