財政赤字を縮小する状況にも、
「名目」と「実質」があるという。
「名目」は増税あるいは歳出の削減による。
一方、「実質」はインフレによる。
実際に、後者は
第2次政界大戦後の日本に起こった。
1945年に、3.5だった物価指数が、
4年後の1949年には、208.8にまで上昇した。
じつに、約60倍のインフレになったわけだ。
(野口悠紀雄先生の近著による)
仮に、これから財政が発散して、
戦後と同率のインフレになったら、
1000兆の国の借金の実質価値は16兆円ほどになる。
ただし、そうなれば、モノの値段が60倍になるし、
貯蓄は1/60の実質価値になるけれど。。。