2010-08-30 「日本幽国記」 「日本幽国記」という本があるそうだ。 著者は、ゴローニンと、リコルド。 ロシア船の船長と、副長である。 司馬遼太郎は、この散文を誉めている。 近代以前の平面的な描写とは全く違うという。 「19世紀のロシア文学史が幕をあけるための、 “文章社会”的な一つの段階での成熟を示すものといっていい」 (「ロシアについて」司馬遼太郎)とも書かれている。 司馬さんの文章は、 抽象的で、詩的な言い方が、ひとつの特徴で、 分からないような、分かり方がするのである。