2009-03-10 「和臭」とか、「漢心」とか 荻生徂徠は、 日本人が漢文を読むむつかしさを、 「和臭」という言葉を使って表現したそうである。 ほとんどの人は、 漢文を読むとき訓点を使って読むわけだし、 意味合いも、意識的にせよ、無意識的にせよ、 日本語を通して読んでいる、というわけだ。 徂徠の影響を受けた本居宣長は、 このアイデアを180度、転回させて、 漢文で書かれている古事記を読むとき、 日本固有のスピリッツを、 漢字の意味合いを混ぜて読む「漢心」(かなごころ) で読んでしまうことを、指摘した。