2011-08-25 藤村健次七郎 歴史小説を除けば、 地方を舞台にした小説は少ない。 思い出す限りで言えば、 島崎藤村の「夜明け前」(岐阜県)、 中上健次の「枯木灘」(和歌山県)、 それに深沢七郎(山梨県)くらいだ。 個人的には、 血縁というものを考えたことがないのが、 上記の全ての小説は、何世代間の血族が関係してくる。 ただし、前者の2つは父系、後者は母系を中心に、 ストーリィが展開するのだ。