エンロンの決算には、
ブラックボックスが、あったという。
ブラックボックスの役割は、
同社の、何とかという子会社が担っていた。
その子会社は、エンロンの株を担保に、
金融機関からお金を借り、
親会社のエンロンに、資金を還流させていた。
当時、エンロンの株は、
必ず上がると思われていた。
が、しかし、
ITバブルの崩壊と機を一にして、株価が下がる。
担保の前提が崩壊してしまうわけだ。
数年前のアメリカでは、
住宅の値段が必ず上がることが前提になっていたが、
神話が破綻してしまい、リーマンショックを引き起こす。
前提が怪しくなることは十分にある、
という教訓なのだ。