たとえば、
自給自足的な生活を送っているホジュン族などは、
400語程度の単語で生活をしていたという。
だが、商品経済が発達すると、
抽象的な概念が必要になり、言葉の数がグンと増える。
たとえば、自給自足の経済なら、
木炭でありさえすれば良い。
しかし、商品経済となると、そうは、いかない。
モノから品質を抽出して考えなければならない。
寸法を考える必要もあるので、
モノを計量的に考えるようになる。
相場の上下も考えなくては、ならない。
「この国のかたち」(言語についての感想(一)
(司馬遼太郎)より要約