カーボンオフセットとは、
自前の二酸化炭素排出量と、
他の場所、他の活動で、削減された削減量や、
あるいは、森林による新たな吸収量を、相殺する手法である。
日本では、
環境省の認証のもとで行なわれているが、
都道府県認証による、地域版のカーボンオフセットもある。
新潟県認証の「トキの森 プロジェクト」は、
その先駆的なプロジェクトだろう。
島内の151ヘクタールの森林の
枝打ち、間伐などを行なうことで、
6377トンの二酸化炭素の吸収量を保証し、
(数値は、平成20年4月〜25年3月までの総計)
自社の二酸化炭素排出と相殺したい企業は、
そのクレジットを購入する。
黒点は、プロジェクト対象の森林の位置
下記写真は、矢印のエリアの写真
排出量取引制度が
京都議定書や国内制度の削減義務であるのに対し、
カーボンオフセットは、自主的な取り組みとなっている。
とは言っても、利潤の追求が求められる企業にとっては、
単なるボランタリィとは行かないだろう。
自社のブランドイメージの向上という一面もある。
実例1
アサヒビールは、
各都道府県らしい自然や環境に対して、
売上げの一部を寄付している。
「トキの森 プロジェクト」にも寄せられている。
実例2
日本野球機構は、
試合時間を3時間以内とする取り組みを実施。
3時間を越す消費電力等で排出された二酸化炭素は、
当プロジェクトによりオフセットされている。
実例3
新潟市内の第一印刷所では、
印刷時や、自己活動で排出する二酸化炭素を、
当プロジェクトでオフセットしている。
実例4
菊水酒造でも、当プロジェクトにより、
自社商品に関する二酸化炭素排出量をオフセットしている。
実例の案件は、新潟県のプレゼン資料、
「新潟県カーボンオフセット制度について」による。