「蠅の王」と「地獄の黙示録」

ゴールディングの「蠅の王」、コッポラーの「地獄の黙示録」。
僕のイメージする西欧らしい作品である。


共通点がある。


両者とも、孤立した場所で共同体を作るというストーリィである。
恐怖というのは、外部ではなく内面にある、という視点も似ている。


もうひとつ、
エリオットの「荒地」、フレーザーの「金枝篇」に
影響を受けているらしいのだが、
前者は読む教養があるはずもないし、後者は読んでさえいない。


四月は最も残酷な月、リラの花を
凍土の中から目覚めさせ、
記憶と欲望をないまぜにし、春の雨で
生気のない根をふるい立たせる。(「荒地」岩崎宗治訳)


なぜか、陽水の「氷の世界」を思い出してしまう。。。
初期の陽水の詞は、すばらしい。