日本の山は、杉だらけである。
これは、戦後、
旺盛な住宅の需要を見込んで、
植えられたものが多い。
だが、現実は、国産の杉は使われず、
輸入材が多く、採用されて来た。
問題は、品質ではなく、価格にある。
戦後一貫した円高基調も関係あるだろうが、
日本は、生産コストが高いのだ。
以下、かつてうかがった、やや古いハナシ。
日本の住宅には、スウェーデンからの輸入材が
多く用いられている。
その理由は、まさに、生産コストにある。
スウェーデンの林業は、集成材のIT化など、
製材のハイテク化が進んでいて、
作業の効率化が図られていている。
作業コストにすると、
同国の場合、日本の約1/5である。