全国で3番目に温泉地の多い新潟県では、
温泉井を活かしたバイナリー地熱発電の実証研究が行われている。
バイナリー地熱発電とは、
高熱が必要な通常の地熱発電と異なり、水より沸点の低い媒体を加えることで、
温度や圧力の低い場合でも発電できる方式である。
昨年12月時点では、松之山温泉(十日町)、瀬波温泉(村上市)、
村松浜温泉(胎内市)、糸魚川温泉(糸魚川)が候補地として、あげられていたが、
4月8日の新潟日報によると、実証実験地は松之山温泉に絞られたようだ。
その理由としては、
1)源泉所有者の十日町市の理解が得やすいこと、
2)ゆう出量が多く現在は廃棄している温泉水を有効活用できこと、
があげられる。
なお、スケジュールは以下の通り。
1)10年度は装置の開発を行なう。
2)11年、12年度に実際の試験を実施する。
3)発電に成功すれば温泉利用地など自家消費が可能となる。
(以上、同紙より抜粋)