正月休みに『「課題先進国」 日本』(小宮山宏/中央公論新社)を読んてみた。
以下、本書より抜粋。そもそも、二酸化炭素による温暖化は、
なぜ話題になっているんだろう?
1980年代に一気に地球温暖化への関心が高まったのは、米国の旱魃があったからだ。 それは京都議定書という形に結集した。 その後、一時低調だった温暖化への関心が再び高まったのは、 つまり、リアリティを持った現象が発生したのだ。(P71) |
地球温暖化に関しては、ようやく世界的なコンセンサスが得られつつある。 IPCC(気候変動に関する政府間パネル、科学者の国際的集まり)が、 「人為起源」ということはCO2ということだ。 IPCCは、ベリー・ライクリーという言葉を定義していて、 |
二酸化炭素(CO2)の増加により地球温暖化が進んでいるとの主張は、すでに100年以上も前から 科学者によりなされているにもかかわらず、世界の科学者の多数にはなかなか是認されなかった。 地球の歴史の中では、長期にわたって寒冷化したり、温暖化したことがあり、 だが、空気中のCO2濃度が急速に高まっていることなどが、 昭和基地の近くにある南極ドームふじで行なわれていた氷床掘削では100万年前から氷が取り出され、 |
(以上、本文改行、とりまき)