鳥巻メモ

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漱石と村上春樹


日本人には陰影が似合うという、谷崎潤一郎の随筆がある。


小料理店、能、文楽、島原の角屋の話など、
お金と時間を贅沢に使わなければ、このような含蓄のある文章は書けないだろう。


それに比べると、漱石先生の随筆や小説は敷居が低い。誰でも入れる。
ただ、哲学的・心理学的命題が入っていて、随分と、ふところが深いように思う。


その点では、村上春樹も似ている。