カール・ユング


河合隼雄さんの本のページをめくっていたら、
精神科医のユングの名前を見つけたので、そこだけ読んでみた。


ユングは、世界中のお金や地位のある人たちから
「ワタシは、いったい、何のために生きてきたんでしょう」
という類いの悩みを多く受けたという。


それに対してユングは、「答えはないけれど、
一緒にゆっくり考えていったら何か出てくるでしょう。
しかし、その答えは常識的には出てこない」という主旨で応えた。


「次元の違う世界に入っていくことによってしか答えは出てこない」
という、なにやら、村上(春樹)ワールドを連想してしまいそうな
ハナシなんだナ。


で、もうひとつ、面白い話が紹介されていた。


中年になり、ユングは、お化けを見るようになった。
(とは書かれていない。本書には、幻覚や幻聴を見るようになった
と書かれているが、まぁ、似たようなもんだろう)


ま、精神病にかかったわけだが、
ユングは「どうして、こんな馬鹿なことが起こるんだろう」と考えた。
で、狂った自分を客観視し、自力で危機的な状況を乗り切った。


当時のことは、メモに残されていて、その中に、こういうコトバがあるそうな。


「自分は、ある意味ではひじょうに精神病と近い状況になっているけれど、
そこで体験していることは、昔の宗教家が体験したことか、
あるいは昔の宗教の本に書かれていることと、非常によく似ている」


オカルトっぽいねぇ。わりと、好きなんだ、こういうハナシ。
ところで、キュープラー・ロスも、スイス出身だなぁ。