「広告会社は変われるか」(藤原弘)では、
今後の広告会社のあり方が問われている。
その中でも、ボトルネックをキーワードにした
視点が興味深い。
こういうことが書かれていると思う。
雑誌や新聞といった紙媒体は、スペースが限られている。
時間(1日24時間)という点でとらえれば、テレビも同様のことが言える。
広告、すなわち広告主→生活者に商品情報が流れる場合、
ボトルネックは、この媒体の制約にあった。
そして、スペースや時間が有限である故に、
それらを切り売りする広告代理業が成立していた。
一方、ネットの世界には、制限がない。その影響により、
いまや、媒体の制約はボトルネックではなくなった。
それは、生活者に移りつつある。
では、生活者がボトルネックになるとは、どういうことか。
同書では、以下のように説明されている。
「それは、コンテンツの選択が生活者に委ねられたことを意味する。 これまで情報が流れるか流れないかは、メディアの如何によったが、 これからは同現象が、生活者によって起こるということになる」 |