戦に勝つには、ドグマは妨げになる。
機を見て敏なる合理性が大切である。
(ずいぶん昔に読んだのだが)
司馬遼太郎の「坂の上の雲」中の
乃木将軍と児玉源太郎の対比を、
そのように読んだ記憶があるし、
最近読んだ「花神」でも、
大村益次郎率いる長州軍と、
幕府軍の違いの浮き彫りにより
上記のことが印象づけられる。
例えば、四境戦争(第2次長州征伐)では、
幕軍の多くの武士たちは、
戦国時代から伝わる先祖代々のヨロイ姿に、
火縄銃で、戦に乗り出した。
それに対し、長州軍は、
坂本龍馬の海援隊から仕入れたライフル銃を
農民たちに持たせ、腹ばいになって撃たせたという。
で、この戦での長州軍の勝利、
それと前後する秘密裏の薩長同盟から
倒幕運動は本格化するんだよねぇ。